【若手教員必見】もう授業で悩まない！生徒を集中させる基本の工夫と応用ワザ

「よし、今日の授業はしっかり準備したぞ！」 …そう意気込んで教壇に立ったものの、生徒たちの反応はイマイチ。ざわざわしたり、ぼーっとしていたり…
若手の先生の中には、 「どうすれば生徒は集中してくれるんだろう？」 「自分の授業の進め方、これで合ってるのかな…」 と、日々の授業で悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

生徒を授業に集中させるのは、ベテランの先生にとっても簡単なことではありません。特に経験の浅い若手の先生にとっては、大きな壁に感じることもあるでしょう。

でも、大丈夫です！ 生徒の集中力を引き出すには、ちょっとした工夫の積み重ねがとても大切。この記事では、若手の先生が明日からすぐに実践できる「基本の工夫」と、さらに生徒を惹きつけるための「応用ワザ」を、具体的な方法とともにご紹介します。

この記事を読めば、生徒を集中させるための引き出しが増え、自信を持って授業に臨めるようになるはずです！

まず、なぜ生徒が授業に集中できないのか、特に若手の先生が見落としがちなポイントも含めて考えてみましょう。

■何をするか:授業の最初に「今日のめあて（ゴール）」と「大まかな流れ（活動内容と時間配分）」を板書するなどして、生徒全員に分かりやすく伝えましょう。
■なぜ有効か:見通しを持つことで、生徒は安心して学習に取り組め、「今何をすべきか」を意識しやすくなります。
■具体例:「今日は〇〇について、説明を聞いた後、グループで話し合い、最後に自分の考えをまとめます。目標は△△ができるようになることです！」

■何をするか:先生の説明や講義の時間（インプット）と、生徒が実際に考えたり、書いたり、話し合ったりする活動時間（アウトプット）のバランスを取りましょう。一般的に、小学生なら10分、中高生でも15～20分程度が一方的な説明の限界と言われています。
■なぜ有効か:適度な活動の切り替えが、集中力を持続させるカギです。
■具体例:説明の合間に短いペアワークを入れる、問題を解く時間を設ける、簡単なクイズを挟むなど。

■何をするか:単に知識を問うだけでなく、生徒が「考えたくなる」ような問いかけを意識しましょう。「はい/いいえ」だけでなく、理由や具体例を求める質問、多様な答えが考えられるオープンな質問などを使い分けます。
■なぜ有効か:良質な問いかけは、生徒の思考を刺激し、授業への参加意欲を高めます。
■具体例:「なぜそう思う？」「他の考えはあるかな？」「もし〇〇だったらどうなるだろう？」

■何をするか:生徒に活動を指示する際は、「誰が」「何を」「どのように」「いつまでに」行うのかを、簡潔かつ具体的に伝えましょう。一度に多くの指示を出すのではなく、一つずつ区切って伝えるのがコツです。
■なぜ有効か:指示が明確であれば、生徒は迷わずスムーズに活動に取りかかれ、集中が途切れません。
■具体例:「教科書の〇ページを開いてください。（間）次に、問1をノートに解きましょう。時間は5分です。始めてください。」

■何をするか:生徒の発言や行動に対して、「いいね！」「なるほど！」「頑張ってるね！」といった肯定的な言葉を意識してかけましょう。たとえ間違っていても、まずは挑戦したことを認め、どこが良いかを具体的に伝えることが大切です。
■なぜ有効か:安心感と自己肯定感は、学習意欲の土台です。先生に認められていると感じることで、生徒は積極的に授業に参加しようとします。
■コツ:結果だけでなく、プロセス（努力や工夫）にも注目して声をかけましょう。

■何をするか:クイズ大会、ポイント制、ビンゴ、グループ対抗戦など、学習内容にゲーム要素を加えてみましょう。学習アプリやツールを活用するのも効果的です。
■なぜ有効か:楽しさや競争意識が、生徒のモチベーションと集中力を高めます。
■注意点:目的が「楽しむこと」だけにならないよう、学習内容との関連性を明確にすることが重要です。

■何をするか:タブレット端末、電子黒板、学習支援ツールなどを活用し、視覚的に分かりやすい資料を提示したり、個別学習や共同作業をサポートしたりします。
■なぜ有効か:動画やインタラクティブな教材は生徒の興味を引きやすく、学習効率を高める効果も期待できます。
■具体例:重要なポイントをアニメーションで示す、オンラインのクイズツールで理解度を確認する、共同編集ツールで意見をまとめるなど。

■何をするか:ペアやグループで、分かった生徒が分からない生徒に説明したり、お互いに問題を出し合ったりする活動を取り入れます（学び合い）。
■なぜ有効か:他者に説明することで自身の理解が深まり（人に教えることが最高の学習法とも言われます）、教わる側も質問しやすくなります。クラス全体の学習意欲向上にも繋がります。
■コツ:時間設定や役割分担を明確にし、教師はファシリテーターとして関わることが大切です。

■何をするか:いつもと違う教室で授業を行う、ゲストティーチャーを招く、教材の提示方法を変える（実物投影機を使う、模型を使うなど）、授業の最後に次回の内容に関わる「謎」を残すなど、意図的に変化や意外性を取り入れます。
■なぜ有効か:マンネリ化を防ぎ、生徒の好奇心や期待感を刺激します。
■注意点:やりすぎは禁物。あくまで学習内容の理解を深めるためのスパイスとして考えましょう。

■何をするか:生徒一人ひとりの興味関心や理解度に合わせて、課題の難易度を変えたり、選択肢を与えたりするなど、可能な範囲で個別に対応します。
■なぜ有効か:自分に合ったレベルや内容に取り組むことで、生徒は「できる」感覚を持ちやすくなり、集中力も高まります。
■具体例:基本問題と応用問題を用意する、テーマを複数提示して選ばせる、得意な表現方法（文章、絵、発表など）でまとめさせるなど。

大切なのは、集中が途切れたことを責めるのではなく、「どうすればまた集中できるか」を生徒と一緒に考える姿勢です。

最初からすべてを完璧にこなす必要はありません。まずは、「これならできそう！」と思えるものから一つずつ試してみて、生徒の反応を見ながら、自分なりのスタイルを見つけていくことが大切です。

授業は、先生と生徒が一緒につくり上げていくもの。試行錯誤を楽しみながら、生徒たちが「前のめり」になるような授業を目指していきましょう。応援しています！