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近年、日本に暮らす外国人の数が急速に増加しています。特に学校現場では、外国籍の子どもたちが増えたことにより、保護者とのコミュニケーションに新たな課題が生まれています。
言葉の壁をどう越えるか――これは学校にとって、もはや避けては通れないテーマとなっています。
そこで今回は、外国人世帯の増加とその背景、そして保護者アプリの「自動翻訳機能」がどのようにこの課題を解決しているのかをご紹介します。
日本で増え続ける外国人労働者・外国籍世帯
日本に住む外国人の数は、ここ10年で大きく増加しました。法務省出入国在留管理庁によると、2024年末時点の在留外国人数は約377万人で、過去最多を更新しています(前年比+10.5%)。これは日本の総人口の約3.1%にあたり、今後も増加傾向が続くと予測されています。
在留資格の傾向も変化しています。かつては「技能実習」「留学」など一時的な滞在が多かったのに対し、近年は「特定技能」「永住者」「家族滞在」など、長期的な居住を前提とした在留が増えています。
つまり、外国人が「一時的に働く」から「日本で生活する」存在へと変化しているのです。そしてその子どもたちが日本の学校に通い、学校と保護者とのコミュニケーションが発生する場面が増えてきました。

国籍別に見る、在留外国人の構成
外国人の増加といっても、その出身国は実にさまざまです。出入国在留管理庁の統計によれば、2024年末時点における在留外国人の主な国籍・地域は以下のとおりです(上位国のみ抜粋)。

出典:「令和6年末現在における在留外国人数について」(出入国在留管理庁)
特に近年は、ベトナム、ネパール、インドネシア、ミャンマーといったアジア新興国出身者の増加が顕著です。技能実習や特定技能、留学をきっかけに来日し、家族帯同で日本に定住するケースも年々増加しています。
また、ポルトガル語を母語とするブラジル人世帯も長年定住しており、二世・三世として日本の学校に通う子どもたちも少なくありません。学校現場では、日本語・英語に限らない多様な言語背景を持つ家庭とのコミュニケーション対応が求められています。
このように、「外国人家庭=英語が通じる」とは限らず、全国各地で“多言語対応”が必要な現場が広がっているのが現状です。
外国人保護者とのコミュニケーションが抱える課題
外国籍の保護者と学校とのやり取りでは、言語や文化の”壁”から生じる情報の断絶が大きな課題となっており、以下のような具体的な問題が現場で頻発しています。
連絡帳やプリントが伝わらない
学校から配布されるお知らせやプリントが日本語のみで作成されているため、内容を正確に理解できない保護者が多く存在します。特に、緊急時の連絡や持ち物の案内が伝わらず、「知らなかった」「用意できなかった」といったトラブルが起きやすくなります。
欠席連絡や健康観察の意思疎通が難しい
欠席や遅刻、健康観察といった日常的なやり取りも、電話や口頭での日本語対応に不安を感じる保護者は多く、連絡そのものをためらってしまうケースも容易に想像できます。これにより、学校側が子どもの体調不良や欠席理由を把握できず、対応が遅れるリスクも生じます。
学校行事や保護者会への参加率が低下
学校行事や保護者会の案内が十分に伝わらず、「内容がわからないから参加を遠慮する」と不参加を選ぶ家庭も少なくないのではないでしょうか。結果として、子どもに関わる大切な場面で保護者が参加しづらくなる悪循環が生まれます。
このような課題は、学校側が「伝えたつもり」でも、保護者側では「聞いていない」「理解できなかった」という“すれ違い”が起きやすく、保護者との信頼関係の構築に大きな影響を及ぼします。
また、誤解や情報伝達ミスが積み重なることで、保護者が学校に対して“疎外感”や“不信感”を抱きやすくなり、学校コミュニティ全体の結びつきが弱まる懸念もあります。
連絡システムの自動翻訳機能を活用し、多言語コミュニケーションの課題を解決
外国籍保護者とのコミュニケーション課題を解消するためには、学校と家庭との情報伝達の仕組み自体を見直す必要があります。特に、連絡帳やプリント、電話といった“人の手に頼る伝達方法”には限界があり、言語の壁を越えて確実に情報を届ける手段が求められています。
その解決策として期待できるのが、保護者向け連絡システムに搭載された「自動翻訳機能」の活用です。
学校が発信する連絡事項が、保護者側のアプリで自動的に母語に翻訳されて表示されることで、「伝わらない」「わからない」を防ぎ、確実に情報を届けることが可能になります。
また、保護者から学校への連絡内容も自動翻訳されるため、相互の意思疎通がスムーズに行える環境が整います。
Chimeleeは100言語以上の自動翻訳に対応! ー 学校と保護者を繋ぐ連絡システム

Chimeleeは、保護者連絡やバス運行管理など学校業務をICT化する連絡システムで、100ヵ国以上の言語に対応した自動翻訳機能を搭載しており、日本語で作成されたお知らせやアンケート、欠席連絡などのやり取りを、保護者の使用言語に自動翻訳して表示します。
Chimeleeの自動翻訳機能の特長
- 100ヵ国以上の言語に対応
- 学校側は“日本語のまま”でOK
- アプリ画面上のテキストをすべて自動翻訳
100ヵ国以上の言語に対応
英語・中国語・ベトナム語・ポルトガル語・タガログ語など、多様な言語に対応。
※100以上の言語から、学校が設定した最大15言語が保護者アプリ上で翻訳可能となります。

学校側は“日本語のまま”でOK
教職員は従来通り日本語でお知らせや通知を入力するだけ。翻訳作業は一切不要です。
アプリ画面上のテキストをすべて自動翻訳
お知らせの文章だけではなく、欠席連絡の登録やアンケートの回答ページ、さらにはアプリの設定ページも翻訳対象となっているため、スムーズなやり取りを実現できます。
※PDF等の添付ファイルは翻訳対象外となります。

また、Chimeleeでは、初期のアプリ登録をスムーズに行えるように、外国語翻訳版のアプリ登録マニュアルもご用意しております。
▼詳しくはこちら
新機能リリース ー アプリ登録マニュアルの外国語翻訳版をご用意いたしました
https://www.buscatch.com/chimelee/blog/release/2024-11-01/
まとめ:すべての保護者に、平等な情報提供を
外国人家庭が増えるということは、学校にとって新たな挑戦でもあります。しかしそれは、「伝える手段を変えるだけで、多くの保護者とつながるチャンス」でもあります。
連絡システム等の自動翻訳機能は、“日本語がわからないから伝わらない”という壁を取り除き、すべての保護者に平等に情報を届けることを可能にします。
今後、ますます多様化する社会のなかで、学校と家庭のあいだに必要なのは「通じ合う手段」です。Chimeleeは、日々の欠席連絡やお知らせ配信だけでなく、多言語・多文化対応のインフラとして、学校現場のコミュニケーションを支えていきます。

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