Chimeleeは児童の安全を守る存在。学校再編によるスクールバス導入に伴い、乗降管理・保護者連絡機能を備えたChimeleeを活用
柳川市立やまと小学校
柳川市教育委員会 江崎様、柳川市立やまと小学校 萩野校長先生、古賀教頭先生

その他の導入実績
福岡県柳川市に位置する柳川市立やまと小学校では、2025年2月から「Chimelee(チャイムリー)」を活用しています。学校再編に伴い、スクールバスを導入した同校では、安全対策として乗車管理を行えるChimeleeを導入しました。導入の流れや活用事例について、柳川市立やまと小学校 萩野校長先生、古賀教頭先生、柳川市教育委員会 江崎様へお話を伺いました。
目次
柳川市立やまと小学校について
柳川市では、人口減少に伴う学校再編が進められています。
令和7年度(2025年度)には、第1段階として6つの小学校が1つの小学校へと再編されました。
これにより、全校児童数579名(2025年7月現在)の「やまと小学校」が誕生することになりました。
最長4キロという広い校区から児童が通学することになるので、再編と同時に大規模なスクールバスの導入が必要な状況でした。


やまと小学校 校舎とスクールバス
6校再編で浮上した「児童の安全確保」と「連絡業務の増大」という2つの壁
まずは、やまと小学校について教えてください。
江崎様 柳川市では令和4年度(2022年度)に、学校再編計画がスタートしました。
第1段階として、令和7年度に大和町地区にある6つの小学校を1校に再編し、全校児童579名、そのうち約300名がスクールバスを利用するやまと小学校が誕生することになったんです。
萩野様 スクールバスの運行自体が初めての試みでしたし、保護者の皆さんからは「バス通学は不安だ」という声が多く寄せられました。
子どもがちゃんとバスに乗ったのか、いつ学校に着いたのかを正確に把握し、保護者の方に伝える仕組みが不可欠でした。
初のスクールバス導入、安全面の確保が最重要課題だったのですね。
萩野様 その通りです。それに加えて、朝の連絡が煩雑になることも課題でした。
これまで6校で各自対応していた欠席連絡などの電話が、すべて1つの学校に集中することになります。
それに加え、「今日は誰がバスに乗るのか」という乗車名簿の管理も必要となるので、教職員の負担が一気に増えてしまう懸念がありました。

やまと小学校で利用しているスクールバス
バスの乗降管理が導入の決め手に。職員の「使いやすさ」が導入を後押し
Chimelee導入の決め手は何だったのでしょうか?
江崎様 いくつかのシステムを比較検討したのですが、私たちが探していた【バスの乗車・降車管理ができる】という要件にぴったりだったのがChimeleeでした。
さらに、実際に操作デモを見て「使いやすそう」と感じたことも大きな決め手でしたね。
再編対象校の先生方にも実際に画面を見てもらったのですが、『これなら直感的に使えそうだ』と好評でした。
現場の先生方の声も重視されたのですね。
萩野様 そうですね。システムを導入しても、現場での使い勝手がよくないと、かえって教職員の負担になってしまいます。
江崎様 機能面や操作性に加え、Chimeleeは手ごろで、利用人数に左右されない明瞭な料金体系のため、予算面でも人数の多いやまと小学校で安心して活用できる点が評価されました。

柳川市立やまと小学校 萩野校長先生
保護者の不安を解消。QRコード活用で、安全なスクールバス運行を実現
Chimeleeの乗降管理機能は、具体的にどのように活用されているのでしょうか?
江崎様 児童一人ひとりにQRコードを印刷したカードを配付し、乗車の際にはタブレットにかざして打刻することで、乗車記録を行っています。
乗車記録を行うと、保護者のスマートフォンアプリに「バスに乗りました」という通知がリアルタイムで届く仕組みになっています。
それは保護者の方も安心ですね。
萩野様 「ちゃんとバスに乗れたかな?」という朝の不安が解消されたと感じていますね。
実際、時間になっても乗車通知が来ないと、学校に確認の電話がかかってくることもあるので、きちんと見てくださっているんだと思います。この機能は本当にありがたいですね。
学校側での使い勝手はいかがでしょうか?
萩野様 学校でも、児童ごとの乗車状況を確認できるため、「乗車予定の児童がバスに乗り遅れた」といった事態をすぐに検知して対応に移ることができます。
ただ、保護者が「今日は乗りません」という連絡を忘れていたケースもあり、その時は困りますが…。
しかし子どもの安全が第一なので、状況をリアルタイムで確認できるという仕組みは非常に役に立っています。
要望としては、保護者に「乗りました」「降りました」の通知だけではなく、「乗車漏れの可能性があります」等のアラート通知が自動で発信されるようになると、学校としてはより助かります。
前年度2月から試験運行を実施し、スムーズな導入を実現
子どもたちがシステムに慣れるまでに、時間はかかりませんでしたか?
萩野様 2025年4月の再編に向けて、前年度の2月と3月にバスの試験運行を行うとともに、児童もバスの乗り降り・QRコード読み取りのテストを行いました。
初めての取り組みであるため、やはり1回目の試験運行の際は、QRコードでの打刻に時間がかかりました…。
そのため、2回目の試験運行までに、再編前の各学校で児童に練習をしてもらうという対策を実施したんです。
練習の甲斐もあって、2回目の試験運行ではスムーズに打刻を行うことができるようになりました。今では子どもたちもすっかり慣れ、楽しそうに「ピッ」とQRコードを読み込ませています。

イメージ画像
萩野様 Chimeleeの乗車管理は、添乗員さんの負担軽減にも繋がっています。
本校のスクールバスには、派遣会社から約20名のスタッフさんが交代で添乗してくださるのですが、誰が来てもその日の乗車名簿をタブレットですぐに確認できるんです。
「今日は誰が乗るのか」「全員乗ったか」が一目瞭然なので、置き去り防止に活かされています。
欠席連絡・「バス不要」連絡に応じてバス名簿を自動作成。教職員の負担を最小限に
欠席連絡・「バス不要」連絡をアプリで受付、乗車名簿に反映

保護者はアプリから欠席連絡、バスに乗る・乗らないを連絡できます
萩野様 バス路線ごとに乗車する児童の名簿が決まっていますが、確実な安全管理のためにはその日の欠席状況を反映する必要があります。
Chimeleeでは、保護者アプリを通じて「欠席・遅刻」「バスに乗る・乗らない」の連絡を受け取ることができます。
本校では7:30までに連絡を入れてもらうようにしているので、バスが子どもたちを迎えに行く時間には、欠席などの乗車有無を反映した名簿がタブレットで確認できるようになっています。
複雑な路線管理や名簿作成もChimelee担当がサポート
江崎様 スクールバス導入の際、停留所の選定や時刻表の作成など大変なことはたくさんありましたが、帰りのバスの名簿作成もかなり煩雑で苦労しました。
行きのバスと違って、帰りのバスは学年ごとの時間割や学童利用の有無で、名簿の変動が非常に大きいんです。
本校では、曜日や時間割ごとに名簿を作成したため、基本的な運行名簿が12種類、特殊なケースのものも含めて約50種類の運行名簿が存在します。
これもChimeleeのシステム上で管理して、その日の曜日や学校の予定に応じて決まった名簿が反映されるようにしています。
本当に複雑だったので、システム設定は営業担当の方にサポートしていただき、非常に助かりました。

柳川市教育委員会 学校再編推進課で、学校再編推進係を担当される江崎様
電話対応が大幅減。お知らせ配信のフル活用で、600名規模の連絡体制をスマートに
アプリ導入で連絡業務が大幅に効率化
萩野様 欠席連絡は、ほぼすべてChimelee経由で受け付けています。
保護者の方がご自身でアプリから連絡してくださるので、朝の電話対応は劇的に減りました。
再編前はそれぞれ小規模な学校だったので、電話連絡でも業務は回っていたのですが、児童数が579名にも増えるととても対応しきれません。
保護者の方にとっても、忙しい朝の時間帯に電話をかける負担感がなくなったのではないかなと思いますね。
職員室にはChimeleeを確認できるPCを用意していて、職員がその日の欠席情報を一覧で確認できるため、情報伝達も非常にスムーズです。
お知らせ配信機能も活用。配信先グループの作成・指定も柔軟に

保護者アプリのイメージ
古賀様 お知らせ配信機能もフル活用しています。
以前使っていたシステムではPDFが1つしか添付できなかったのですが、Chimeleeは3つまで添付できるので、複数の資料を一度に配付できて便利です。
「○年○組」といったクラス単位はもちろん、「バス利用者」「特定のバス路線の利用者」といった細かいグループを作成して、必要な相手にだけ情報を届けられるのがいいですね。
重要な連絡を送った際に、未読の保護者にだけ再送する機能もあるので、周知徹底にとても役立っています。

バス運行管理と保護者連絡がひとつのシステムで完結。Chimeleeは"安全を守る重要な基盤"
最後に、Chimeleeの導入を振り返って、総評をお聞かせください
萩野様 学校再編は6校もの学校が関わる大きなプロジェクトだったため、教育委員会の江崎様が主体となって、Chimeleeの導入から最初の基盤作りまで進めてくださりとても心強かったです。
古賀様 2月から試験運行を行い、児童の皆さんや先生方にも事前にChimeleeに触れてもらう期間を設けたことで、4月の本格稼働も大きな混乱なくスタートできました。
江崎様 柳川市では、今後も学校再編が進んでいく予定です。今回の取り組みが、今後のモデルケースになればと考えています。
萩野様 学校再編は、教職員の負担だけでなく、保護者や地域の皆様の不安も伴います。
その点、運行管理と保護者連絡が一体化したChimeleeは、【教員の負担を減らしつつ、子どもたちの安全を守るシステム】だと感じています。
今後も手厚いサポートを期待しています。
柳川市立やまと小学校様、本日はお忙しい中貴重なお話をありがとうございました。
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取材日時 2025年8月