15年以上に渡り「バスキャッチ」を継続して活用中
―マジオドライバーズスクール春日井校の送迎業務には欠かせないサービスです―
マジオドライバーズスクール春日井校
カスタマーサービス部おもてなし課サポート係 深谷秀明様(左) 三宅悠介様(右)

その他の導入実績
愛知県春日井市にあるマジオドライバーズスクール春日井校(以下、マジオ春日井)は、普通自動車免許取得者の初心運転者事故率が、令和3年度に愛知県内で最も低かった自動車学校です。駅から遠い郊外立地のため、多くのお客様が送迎バスを利用しています。同校では2010年にVISH株式会社の「バスキャッチ」を導入し、15年以上にわたり活用を続けています。今回は「バスキャッチ」の活用について、カスタマーサービス部 おもてなし課 サポート係 主任 三宅悠介様、同課 サポート係 深谷秀明様にお話を伺いました。
目次
マジオ春日井のこだわり――「安全」を中心に据えた教習
マジオ春日井について教えてください。
マジオ春日井は「愛知県で一番の自動車学校」を自負しています。その裏付けとして、普通車免許を取得された卒業生の初心運転者事故率が 令和 3 年度に県内最少という実績があります。
教習ではお客様一人ひとりに寄り添い、「安全であるかどうか」 を判断軸に、危険場面を自ら見つけ、安全行動を取れるようわかりやすい丁寧な指導を行っています。
加えて、
- 土日祝も休まず 教習・検定を実施
- 学科教習はオンデマンド受講(一部を除く)に対応
- 二輪免許は 夜間教習 も実施
など、ライフスタイルに合わせた柔軟なスケジュールを用意しています。年間の卒業生は約 1,500 名(普通車 1,200 名、二輪 300 名)です。
また、マジオ春日井はマジオネットHD株式会社が全国で展開する7校の自動車教習所の1つです。2014年12月にはグループでISO 39001を取得し、道路交通安全マネジメントシステムの取り組みを企業活動の基本に位置付けました。事故防止に関しても、グループ全体として取り組んでいます。そんな取り組みの一例が受付前に掲示している「マジオ周辺ヒヤリハット」です。中には路上教習で通る道もあるため、免許取得後にも活かしてほしいと考えています。

マジオドライバーズスクール春日井校
送迎バスは“生命線”―バスキャッチありきの運用
マジオ春日井では2010年から15年間以上、VISH株式会社の「バスキャッチ」を継続して活用しています。他社のシステムと比較検討されたことはありますか。
導入した当時の詳細はわかりませんが、他社製品も試しましたが、使い勝手とサポート体制から現在まで「バスキャッチ」一択です。
マジオ春日井は最寄り駅から距離があるため、多くのお客様が送迎バスを利用します。言わば 送迎バスはお客様の利便性だけではなく学校運営の生命線 であり、その管理を効率化するため、かなり早期に「バスキャッチ」を導入しています。
バスの送迎・運行管理については、「バスキャッチ」の活用が前提で運用していますので、バスキャッチなしでのバス送迎は考えられません。お客様からはれんらくアプリでバスの予約をしてもらいます。

れんらくアプリでの送迎バス予約画面イメージ
現在のバス送迎はどのような運用をされていますか。
自宅送迎と、ルートバスの両方で送迎を行っています。
自宅送迎では大きくは4つの方面で運行しており、お客様の希望に合わせて自宅や学校など3ヶ所までポイント登録ができます。ポイント登録はお客様が入校手続きをする際に、受付担当と一緒にバスキャッチの地図画面を見ながら決めます。当社のWebサイトにバス送迎のエリアを掲載していますが、そのエリア外でもご相談いただければ可能な限り対応するようにしています。
ルートバスについては、3つのルートで時刻表を設定して運用しています。中部大学をカバーするルートは毎時間運行しており、残りの2ルートはニュータウン西コースとニュータウン東コースになり、1時間おきに交互に運行しています。ルートバスは実質的には2ルートで、乗務員も1日2名で対応しています。

カスタマーサービス部 おもてなし課 サポート係 主任 三宅悠介様
ルートバスについても、れんらくアプリで予約をして乗るのですね。
そうですね。自宅送迎もルートバスもバス送迎の予約は乗車日前日16時までにれんらくアプリで予約してもらいます。
ルートバスに関しても、予約に則って運行しますので、乗車予約がないポイントは最初から通過となります。また、ルートバスの近くで自宅送迎がある場合は、予約状況に応じてルートバスに組み込んで運用することもあります。
「バスキャッチ」に現場のノウハウを加えて送迎ルートを作成
柔軟な運用を行われていますね。バス予約を16時で締め切った後の配車業務はどのように行っていますか。
配車担当は3名おり、毎日交代で翌日の送迎ルート作成を担当します。配車担当は送迎エリアのほぼすべての道路を把握しているベテランメンバーです。
締切時間の30分前から予約内容を確認して、翌日の配車のあたりをつけておきます。16時で締め切ってからは、予約内容を確認して、明日の具体的なバス送迎ルートの作成を行います。先にお話ししたルートバスに自宅送迎を組み込む作業もこのときに行います。
「バスキャッチ」には自動経路作成機能がありますが、当校は住宅街が多く、道幅や交通量を熟知したベテランの知見を加える方が効率的です。ドライバーにも最終確認してもらい、現場目線で調整しています。その段階でお客様にバス時刻の連絡を行います。

カスタマーサービス部 おもてなし課 サポート係 深谷秀明様
タブレット導入で“地図と紙”を卒業
マジオ春日井では2025年4月から、送迎バスにダブレットを搭載するようになりました。搭載された理由を教えてください。
以前は指示書と紙地図でルートを確認しており、30〜40 分を要していましたが、現在は地図表示+ナビゲーションで確認時間を大幅に短縮、確実な送迎ができています。
マジオ春日井にとって、「バスキャッチ」はどういった存在でしょうか。
送迎バスが不可欠な立地ですから、生命線の一つというと大袈裟でしょうか。受付から配車まで、業務オペレーションに組み込まれていますし、初めて教習を受けるお客様が最初に触れるマジオ春日井は送迎バスであり、ドライバーです。それだけ重要な位置付けでもありますので、「バスキャッチ」を活用してより効率的でお客様の利便性が高い送迎バスの運行を行っていきたいと考えています。

WEB版送迎指示書画面イメージ(送迎内容は便ごとに地図で表示され、便まるごとナビゲーション)
グループとして積極的にデジタル化を推進
「バスキャッチ」の活用、送迎バスの運用について今後の取り組みについて教えてください。
ルートバスの 時刻表廃止 を段階的に進めています。全員が予約する運用に切り替えることで、“定刻に縛られない最適な送迎” が可能になると考えています。
マジオ春日井もお客様もより効率的な送迎の時間を共有できるかもしれませんので、引き続き検討を続けていきます。
※この時刻表の廃止に関する検討は取材後に進み、2025年7月21日から時刻表(定刻時間)を廃止した運用を目指しています
ルートバスでの取り組み以外にはいかがですか。
マジオネットグループ全体でデジタル化を推進しており、教習原簿の電子化も計画中です。今後、VISH株式会社には「バスキャッチ」と教習システムとの連携強化を積極的に進めてほしいと考えています。教習予約をしているのに、バスの予約を忘れている場合は、「バスの予約をお忘れではありませんか」といったアラートを表示する機能があると便利だと思います。さらに教習予約をすると、自然とその前後、行きと帰りのバスを、「バスキャッチ」と連携して予約してくれるのもいいかもしれません。アプリが一つになれば、お客様の利便性はさらに向上しますが、さすがに会社をまたぐのは難しいと思います。今後も、より緊密な連携を期待します。
「バスキャッチ」は15年以上使い続けており、マジオ春日井の送迎業務には欠かせないサービスです。私たちの要望を汲み取ってのバージョンアップなどもあり、大変使い勝手がいいと感じています。先にお話ししたように、マジオ春日井もより一層デジタル化を進めていきますので、それに対応した連携強化をお願いしたいと思います。また、日々の使い勝手の改善についても相談しますので、今後ともアドバイス及びサポートをよろしくお願いいたします。
マジオドライバーズスクール春日井校様、本日はありがとうございました。

深谷秀明様(左)、弊社・麓(中)と三宅悠介様(右)