【コラム】習い事教室DXは「やめること」から始めよう!業務効率化チェックリスト
「保護者連絡は電話やメールで対応しているが、かけ直しや返信のラリーが多くて時間がかかる」
「レッスンの予約や振替の調整が複雑で大変」
「月謝や教材費などの入金情報を表計算ソフトでまとめているけど、手作業なのでミスが心配」
このように感じている習い事教室スタッフの方も多いのではないでしょうか。連絡や事務作業を効率化できれば指導やレッスン準備に時間をかけられ、スタッフの方も仕事とプライベートの両立がしやすくなりますよね。
これらの課題はDX化に取り組むことで解決できるかもしれません。DXとは、デジタルツールを活用して業務の仕組みを見直し、効率的で質の高い教室運営を目指すことです。
この記事では、学校現場で推進されている「教育DXロードマップ」を参考に、習い事教室で「やめるべきこと(デジタルにすること)」を紹介します。システムの選び方や導入事例も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
習い事DXの基礎知識
まずは、習い事DXとは何か、導入して実現できることを解説します。
習い事DXとは?
習い事DXとは、教室の生徒・保護者への連絡や事務作業などのアナログ業務を、デジタルの力で効率化して、より良い指導やサービスを実現する取り組みを指します。生徒や保護者の満足度を高め、スタッフが働きやすい環境をつくることが目的です。
単なる「電子化」は紙で行っていた業務をパソコンやタブレットに入力する程度ですが、習い事DXが目指すのはその先です。生徒の欠席連絡を受けたら出席簿に反映し、予約システムで振替の候補日を提案するなど、1つの情報を入力すると自動で他のシステムに反映されるようなイメージです。業務をデジタル化して事務作業を減らすことで、指導の質の向上を期待できます。
習い事DXで実現すること
習い事DXを推進すると、次の3つが実現できます。
1.業務効率化
次のような業務を自動化することで、スタッフは指導に集中できるようになります。
2.保護者満足度の向上
共働きの家庭が増加しているため、決まった時間に電話を入れることが難しいケースも多いです。欠席や振替の連絡をDX化すれば、保護者はスキマ時間でアプリなどから連絡や予約ができるため、利便性が高まります。教室からのお知らせもアプリに届くため、手紙を見逃す、電話が繋がらないなどのリスクがなくなります。
さらに、月謝などの費用をオンライン決済に対応すると、現金を用意する手間がありません。「おつりがないように小銭を用意する」ということもなくなり、非常に喜ばれます。実際、保護者300名を対象にした習い事の入会・継続に関するアンケート結果では、入会前の懸念点として「月謝などの支払い手段が少ない」と20.3%が回答しています。支払い手段を増やすことで入会につながる可能性が増え、結果的に保護者の満足度向上も期待できます。
【調査レポート】スクール事業者必見!保護者300名が語る『習い事の入会と継続』のリアル
https://www.buscatch.com/scholaplus/blog/news/250108_survey/
3.経営の安定化
会員情報や入金状況が可視化されるため、データに基づいた教室運営が可能です。スタッフの勘や経験に頼らずに顧客情報を分析できることで、営業に必要なことを把握し、経営の安定化が期待できます。
教育DXロードマップに学ぶ!習い事教室でのやめることリスト
文部科学省が学校教育で推進している「教育DXロードマップ」では、「12のやめることリスト(デジタルに変えること)」として、電話や紙を使用した業務がリストアップされました。
【12のやめることリスト(デジタルに変えること)】
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①電話等による児童生徒の欠席連絡等の受付
②紙での保護者への調査・アンケート
③紙での各種調査票等の学校から保護者への配布・保護者から学校への回収
④紙での教職員への調査・アンケート
⑤新入学児童生徒の名簿情報の校務支援システムへの不必要な手入力
⑥電話や書面による保護者との日程調整
⑦職員会議等資料の紙での共有
⑧紙での児童生徒への調査・アンケート
⑨学校から保護者へ発信するお便り等の紙での配布
⑩教職員が作成した教材等の各自での保存
⑪学校徴収金の現金徴収
⑫紙での学校内外の行事日程や特別教室等に係る利用予約等の管理
(引用:教育DXロードマップ https://www.mext.go.jp/content/000370331.pdf )
主に、保護者・児童生徒・職員への連絡や、集金のデジタル化を推進する内容です。
ここからは「12のやめることリスト」を参考に、習い事教室がどのような業務をやめるべきかを見ていきましょう。
手紙や電話での保護者連絡対応
紙の印刷・配布や電話対応は、時間やコストがかかるうえ、保護者側も「手紙をなくした」「電話がかけづらい」と不便さを感じます。
連絡システムを導入することで一斉配信や個別連絡が可能になり、ペーパーレス化が進み、伝達ミスが軽減します。
手作業でのスケジュール調整
口頭や紙での予約や振替は、聞き間違いや転記ミスが起きやすく、ダブルブッキングの原因にもなります。
生徒や保護者が直接システム上で空き状況を確認し、予約・振替ができる仕組みを導入するのがおすすめです。アンケート機能がついているシステムを使用すれば、結果を自動で集計し、イベント出欠管理も効率化できます。
現金での月謝回収と請求書作成
現金集金や手書きでの請求管理は、紛失・計算ミス・未納管理の負担が大きく、保護者にとっても現金を用意する手間があります。
クレジットカード決済や口座振替を取り入れ、請求から入金確認までを自動化しましょう。経理負担を軽減し、保護者の利便性も高まります。
電話での来室状況確認やバス運行の連絡
来室確認や送迎バスの運行状況に関する電話は、スタッフの手を止め、業務効率を下げます。
ICカードによる入退室通知や、GPSを活用したバスロケーションシステムを導入しましょう。保護者がスマホで確認できるため安心感が高まり、電話対応の削減にもつながります。
教室に合ったDXシステムを選ぶポイント5つ
ここからは、教室に最適なDXシステムを選ぶためにチェックしたい5つのポイントをご紹介します。
1.教室の課題を解決するサービスが含まれるか
まずは「保護者連絡を効率化したい」「振替予約の手間をなくしたい」「月謝管理を自動化したい」など、教室の課題をリストアップして優先順位をつけて、各システムの機能を比較検討してみましょう。
たとえば、保護者連絡を効率化したいのであれば、アプリのプッシュ通知や個別連絡機能が利用できるシステムがおすすめです。複雑な振替ルールがある教室は、ルールを反映できる柔軟な予約システムが求められます。
多機能さも必要になることはありますが、教室の課題を解決できそうか見極めることが大切です。
2.サポート体制は充実しているか
DXシステムを導入して終わりではなく、導入後のサポート体制が充実しているかも重要なポイントです。デジタルツールに不慣れなスタッフがいる場合は、操作方法でつまずいてしまうと、ツールが活用されなくなる可能性があります。
【チェックポイント】
・電話やメールで気軽に質問できる窓口があるか
・導入時の初期設定をサポートしてくれるか
・わかりやすいマニュアルが用意されているか
・導入前の問い合わせやお試し期間にサポートの対応速度や丁寧さをチェックする
3.セキュリティ対策は万全か
DXシステムでは、生徒の名前や連絡先などの個人情報を取り扱うため、システム会社が講じているセキュリティ対策を事前に確認しましょう。
個人情報を適切に扱っている事業者の証である「プライバシーマーク」や、情報セキュリティ管理の国際規格である「ISMS認証」などを取得していると安心です。
4.他の教室での導入実績はあるか
習い事教室での導入実績があるのかも、チェックしたいポイントです。
特に、スイミングスクールやピアノ教室など、同じ業種での導入事例があるのかは確認するようにしましょう。公式サイトの導入事例ページなどを確認することで具体的な活用方法がイメージできます。掲載されていない場合でも、近い事例がないか、ぜひ問い合わせてみてください。
5.無理のない料金設定か
DXシステムは継続的に利用していくため、無理のない料金プランをよく検討する必要があります。
料金体系は、生徒数に応じて料金が変わる従量課金制、生徒数に関わらず一定料金の月額固定制などがあります。初期費用やオプション料金が必要になる可能性もあるため、必要な機能を洗い出したうえで、複数の会社に見積もりを出してもらうのがおすすめです。
DXシステムの導入事例
実際に習い事教室のDXシステム「スコラプラス」を導入し、業務効率化やサービス向上を実現した3つの教室の事例を紹介します。
【プログラミング教室】アプリを使用した振替予約で業務負担を軽減
子ども向けロボットプログラミング教室のカルチャーBOXでは、スコラプラスを導入し、振替予約を自動化しました。以前は電話やメールなどで予約を受け付け、紙の名簿で出欠管理をしていましたが、スコラプラス導入後はアプリで24時間いつでもオンライン予約できるようになりました。1日に10件ほどの振替調整がありましたが、90%がスコラプラスで楽になりました。
振替のほかには出席者名簿や入退館管理、体験申し込みでも使用し、確実にデータが残る安心を感じています。
▽詳しくはこちら
https://www.buscatch.com/scholaplus/voice/culturebox/
【ダンススクール】複雑な情報管理と振替ルールを一元化
ロゴスダンススクールでは、9教室の振替対応や体験レッスンなどの申し込み管理に悩んでおり、利便性とコストの面からスコラプラスを導入しました。振替はアプリから欠席連絡とセットで振替予約が可能になり、システム上で保護者の方が空いている日付を選んで申し込むため、スタッフの負担が軽減されました。申し込みフォームも自由度が高いので、体験の内容に合わせてカスタマイズしてご活用いただいています。
▽詳しくはこちら
https://www.buscatch.com/scholaplus/voice/logos_dance/
【テニススクール】既存システムから乗り換えて約100万円のコスト削減
西の丘ローンテニスクラブではコスト面が決め手でスコラプラスを導入し、既存システムから乗り換えたことで年間約100万円のコスト削減に成功しました。
ていねいなサポートもあってシステム移行はスムーズに進み、新人スタッフでも短時間で習得できる操作性が評価されています。特に、ガット張替えの予約管理機能や、子どもの入退館を保護者へ通知するチェックイン通知が好評です。
おすすめのDXシステム「スコラプラス」の紹介
スコラプラスはVISH株式会社が提供する、習い事教室専用のDXシステムです。多くの教室で選ばれている理由を5つの特長から紹介します。
1. 教室運営に必要な機能をひとつで管理
会員情報、レッスン予約や振替管理、生徒・保護者への連絡やアンケートまで、必要な業務を一つのシステムで完結できます。会員名簿が電子化されており、出欠や振替履歴、支払い状況も一元管理できるため、きめ細やかな対応が可能です。
体験教室や短期スクールの受付や、データ分析も可能なため、新規入会者の獲得や営業にも役立ちます。
2. 多様な業種での導入実績
スイミング、ダンス、学習塾、英会話、ピアノなど幅広い教室で活用されています。細やかにレッスン・コースの設定や管理ができるため、さまざまな業種の習い事教室でご活用いただけます。
VISH株式会社では、教育施設や保育施設に向けたクラウドシステムを複数展開しています。さまざまな形態の施設のニーズに合った製品を開発し、利用者の声に耳を傾けながら日々システムをアップデートさせています。
スコラプラスの導入事例:https://www.buscatch.com/scholaplus/voice/
3. 複雑な振替ルールに対応
教室ごとに異なる振替ルールを細かく設定できます。保護者がオンラインで振替予約をする際も、システムが自動で予約可能なクラスを表示するため、スタッフの負担を大幅に減らせます。
4. 会員数で料金が変わらない定額制プラン
生徒数に応じて料金がアップする従量課金制ではなく、月額費用のみで利用できるので、生徒数が増えても安心して使い続けられます。
スコラプラスのプラン・料金:https://www.buscatch.com/scholaplus/price/
5. ニーズに合わせたオプション機能
教室のニーズに合わせてオプション機能を利用できます。
・入退館アプリ:生徒の入退室をICカードで記録し、保護者に通知が届きます
・WEB入会・会費管理:オンラインで入会手続き・キャッシュレス決済ができます
・販売・在庫管理:在庫・仕入管理から販売管理、帳票出力までサポート
・バス路線管理:ルート送迎に対応したバスシステムで、月毎のコース改変にも対応
・バス位置情報:バスの現在地や到着案内メールを配信し、乗降時刻を保護者へ通知も可能
まとめ:DXで指導に集中できる環境を
手紙や電話での連絡や手作業での調整、現金での月謝管理をなくすだけで、先生の負担は減り、より生徒への指導に時間や手間をかけられます。
より良い指導とスタッフの業務軽減を行うために、ぜひDXシステムの導入を検討してみてください。
スコラプラスでは、無料オンライン相談・デモ紹介を実施しております。専門スキルを持ったスタッフが対応いたしますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。
ライター:加野彩乃
保育士・放課後児童支援員。保育園・学童クラブの現場や、習い事教室事務の経験を経て、現在はWebライターとして活動中。これまでの経験や2児の母としての視点を織り交ぜながら、分かりやすい記事を執筆することを心がけています。
スクールの運営改善に
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