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【2026年版】習い事教室の助成金・補助金まとめ|集客につながる支援制度も紹介

【2026年版】習い事教室の助成金・補助金まとめ|集客につながる支援制度も紹介

「助成金を使いたいけど、種類が多すぎてどれが使えるのか分からない」
「申請の手間が多そうで、なかなか手が出せない」

習い事教室を運営していると、このような悩みを感じる場面も多いのではないでしょうか。近年は、物価上昇や人件費の増加により、教室運営の負担が大きく、保護者側も習い事費用を慎重に考える傾向が強まっています。

そのような中で注目されているのが、国や自治体の助成金・補助金制度です。補助金を活用すると、広告費や設備投資、ICTシステム導入などの負担を抑えやすくなります。また、自治体によっては、保護者が習い事費用に利用できる助成制度もあり、集客につながる可能性もあります。

この記事では、習い事教室で活用しやすい助成金・補助金の種類や、地域ごとの習い事助成制度を紹介します。教室を安定して運営するヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。

目次

習い事教室の運営で助成金・補助金を活用するメリット3つ

習い事教室の運営で助成金・補助金を活用するメリット3つ

まずは、習い事教室が助成金を活用することで得られるメリットを整理します。

1.広告費や設備投資の負担を抑えられる

習い事教室では、集客のためのホームページ制作やチラシ作成、設備購入などに費用がかかります。特に開業直後や新規コースの立ち上げ時は、負担が大きくなるケースが多いです。

助成金の制度を利用すると、広告費や設備費の一部について補助を受けられる場合があります。ホームページのリニューアルなど、自己資金だけでは難しかった施策にも取り組みやすく、教室の認知拡大につながります。

2.ITシステム導入で教室運営を効率化できる

習い事教室では、月謝管理や保護者連絡、予約受付などの事務作業が多く発生するため、手紙や電話などアナログ中心の運営では、作業負担が増えやすくなります。近年は、ICTシステムを導入して業務を効率化する教室も増えていますが、費用の面から導入を見送るケースも少なくありません。

「デジタル化・AI導入補助金」などでは、予約管理や請求管理システムなどが補助対象になる場合があります。事務作業を減らせると、講師が生徒への指導に集中できるため、結果的に教室の満足度が上がり、口コミなどでも集客が期待できます。

3.保護者向けの習い事助成制度は集客にもつながる

助成金や補助金は「教室側の費用負担を減らす制度」とイメージする方も多いかもしれませんが、自治体によっては、こどもの利用を対象に、保護者が習い事費用へ利用できる助成制度を実施しています。

制度内容は自治体によって異なりますが、参画事業者として登録すると、自治体の検索サイトへ掲載されるケースもあります。広告費を抑えながら認知拡大につなげやすい点は、教室側にとって大きなメリットです。また、教室のホームページやSNSで「〇〇市の助成金対象教室です」と発信すると、他教室との差別化にもつながります。

保護者にとっても、助成金を利用して月謝負担を抑えられる点はメリットで、体験申し込みや入会の後押しにつながる場合もあります。

一方で、制度対応によって事務作業が増えるケースもあるため、ICTシステムなどを活用し、事務作業を効率化しておくことも大切です。

習い事教室で活用しやすい主な助成金・補助金

習い事教室で活用しやすい主な助成金・補助金

ここからは、特に習い事教室との相性が良い代表的な制度を紹介します。

なお、制度内容や補助率、公募時期は毎年変更される場合があります。申請前には、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

◎小規模事業者持続化補助金|チラシ・ホームページ制作など販路開拓に活用

項目 内容
運営主体 中小企業庁
対象となる事業者 小規模事業者等(従業員数が商業・サービス業で5人以下、製造業等で20人以下の事業者など)
活用できる用途 【一般型通常枠】経営計画に基づく販路開拓等の取組(機械装置の導入、広報費、Webサイト関連費、展示会出展費など)
※型や枠によって異なる
補助率・補助額 【一般型通常枠】
・補助率:2/3(赤字事業者は3/4)
・補助上限:50万円(賃金引上げ等の特例活用で最大250万円)
※型や枠、特例の適用によって異なる
申請時期 公募回や枠ごとに期間が設定される
申請先・問い合わせ先 管轄の商工会・商工会議所、各枠の補助金事務局
公式URL https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/jizoku/

【参照】
中小企業庁「持続化補助金の概要
中小企業庁「持続化補助金<通常枠>

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路開拓や業務効率化に取り組む際の費用を補助する制度です。個人事業主も対象となるため、習い事教室との相性が良い補助金として知られています。

申請時には経営計画書の提出が必要なため、補助金を申請して取り組みを行う理由や、どのように売上向上につなげるのかを、具体的に整理する必要があります。

管轄の商工会・商工会議所へ相談しながら進めると、はじめてでも準備しやすくなるでしょう。

人材開発支援助成金|講師やスタッフ研修の費用負担を軽減

項目 内容
運営主体 厚生労働省
対象となる事業者 雇用する労働者に対して、職務に関連した専門的な知識・技能を習得させるための職業訓練等を実施した事業主等
※雇用保険適用事業所であることが条件のため注意
活用できる用途 従業員の訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等
以下の7コースあり
1. 人材育成支援コース
2. 教育訓練休暇等付与コース
3. 人への投資促進コース
4. 事業展開とリスク対応支援コース
5. 建設労働者認定訓練コース
6. 建設労働者技能実習コース
7. 障害者職業能力開発コース
補助率・補助額 コースや訓練内容により異なる
【人材育成支援コースの例(中小企業)】
■人材育成訓練として10時間以上のOFF-JTによる訓練を実施した場合(正規雇用労働者等の場合)
・経費助成率:45%
・賃金助成額:1人1時間あたり800円
※賃金要件や資格等手当要件を満たす場合、経費助成率(+15%)や賃金助成額(+200円)の割増あり
申請時期 各コースの要件に沿って随時受付
※ただし、原則として訓練開始前に管轄労働局へ「訓練実施計画届」等の提出が必要
申請先・問い合わせ先 管轄の都道府県労働局
公式URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html

【参照】
厚生労働省「令和8年度版 人材育成支援コースのご案内(概要版)

人材開発支援助成金は、従業員のスキルアップや研修費用を支援する制度です。

習い事教室では、指導力向上や安全管理などの継続的な学びが欠かせない一方、研修費用や研修時間の確保が負担になるケースもあります。制度を活用することで、研修費用や、研修中の賃金の一部が支給される場合があります。

特に、講師の質は教室選びに直結しやすく、人材育成へ継続的に投資できる環境を整えることで、満足度の向上にもつながります。

◎デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)|予約・請求システムなどの導入を支援

項目 内容
運営主体 中小企業庁
対象となる事業者 生産性向上等を目指し、ITツールを導入する中小企業・小規模事業者等
※インボイス枠の電子取引類型など一部では大企業も対象
活用できる用途 生産性向上に資するITツール(ソフトウェア、クラウド利用料最大2年分等)の導入費用・関連サポート費用
※インボイス枠などではPC・タブレット、レジ・券売機等のハードウェア購入費も対象
補助率・補助額 【通常枠】
・補助額:5万円~450万円
・補助率:1/2〜2/3以内
【インボイス枠(インボイス対応類型)】
・補助額:最大350万円
・補助率:2/3~3/4以内(小規模事業者は4/5以内)など
申請時期 枠ごとにスケジュールを順次公表
申請先・問い合わせ先 中小企業デジタル化・AI導入支援事業事務局
IT導入支援事業者のサポートを受けてシステムから申請
公式URL https://it-shien.smrj.go.jp/

【参照】
中小企業庁「「デジタル化・AI導入補助金」で ITツール・AI導入による生産性向上を支援!

以前は「IT導入補助金」という名称でしたが、2026年度からは「デジタル化・AI導入補助金」へ変更されました。中小企業や小規模事業者のデジタル化を後押しする制度で、教室運営を効率化するICTシステムの導入費用が補助対象になる場合があります。事務作業を効率化でき、さらに指導やレッスンの準備に時間を使えるようになります。

また、保護者側にとっても「欠席連絡がアプリでできる」「請求が分かりやすい」など、利便性向上や、他の教室との差別化にもつながります。

◎自治体独自の補助金制度

国の補助金だけでなく、自治体独自の助成金が設定されてるケースもあります。開業支援や空き店舗の活用支援など、内容は自治体によって様々です。

▶自治体独自の補助金の内容例
開業支援:東京都「創業助成事業」、静岡県「地域創生起業支援事業」など
女性起業家支援:東京都「女性・若者・シニア創業サポート事業2.0」など
空き店舗活用支援:山口県下関市「空き物件活用ビジネス支援事業費補助金」など

金額は自治体によって差がありますが、国の補助金と組み合わせることで負担軽減効果を高めやすくなります。自治体によって制度の内容が大きく異なるため、都道府県や市区町村の産業振興課、商工会議所へ詳細を確認してみると安心です。

【地域別】こどもの習い事に使える主な助成制度

【地域別】こどもの習い事に使える主な助成制度

近年は、自治体がこどもの習い事費用を支援する制度を増やしています。ここからは、自治体が行っている、保護者向けの習い事の助成制度の一例を紹介します。

各制度の内容は変更される場合があるため、最新情報は必ず各自治体の公式サイトでご確認ください。

◎大阪府大阪市|小学生も対象の「習い事・塾代助成事業」

対象となるこども 市内在住の小学5年生から中学3年生
助成内容・金額 学習塾や文化・スポーツ教室などの費用を1人あたり月額1万円まで助成
使える習い事の種類 学習塾、文化・スポーツ教室など
教室側の対応 「参画事業者」として登録が必要
公式URL https://www.juku-osaka.com/

大阪市の習い事・塾代助成事業は、全国的にも知名度の高い制度です。以前は所得制限がありましたが、2024年10月利用分から撤廃され、現在は対象年齢の家庭であれば利用可能になりました。

教室側が参画事業者として登録すると、公式サイトの検索ページへ掲載されます。保護者が助成金を使える教室を探す際に閲覧するケースも多いため、認知拡大につながりやすい点が特徴です。

カードクーポンのほか、スマートフォンなどで申請・利用できるデジタルクーポンも用意されており、利便性も向上しています。

◎東京都|受験生チャレンジ支援貸付事業

対象となるこども ・都内在住の中学3年生・高校3年生、またはこれに準じる方
・収入要件あり(生活保護を受給できる基準の1.5倍以下)
助成内容・金額 学習塾費用(上限30万円)や受験料を無利子で貸し付け
高校・大学へ進学した場合は、返済免除になる
使える習い事の種類 基準を満たす学習塾
教室側の対応 ・領収書類等を確実に保護者に配布する
・依頼があれば、学習塾等受講予定表などを記入・保護者へ渡す
公式URL https://jukenchallenge.jp/

東京都では、中学3年生・高校3年生の受験期に特化した「受験生チャレンジ支援貸付事業」を行っています。教室側の事前申請は不要ですが、資金用途の確認のために保護者が必要書類を東京都に提出します。領収書類を確実に渡す、依頼があったときに書類の記入などの対応が必要です。

また、こどもの居場所や子育て支援として、次のような制度が実施されています。

フリースクール等利用者支援事業
不登校支援の一環として、利用料に対する助成も行われています。

子育て応援とうきょうパスポート事業
子育て世帯向けサービスを提供する店舗・事業者を募集しています。習い事教室が協賛事業者になることで、地域の子育て世帯へ認知を広げやすくなることがメリットです。

◎千葉県千葉市|こども未来応援クーポン

対象となるこども 生活保護世帯、または児童扶養手当全部支給世帯の小学5・6年生
助成内容・金額 教育サービスの月謝に使用できるクーポン(1人あたり最大12万円)を支給
使える習い事の種類 学習塾、家庭教師、文化・スポーツ活動
教室側の対応 ・千葉市内で小学生向けの学習塾や教室サービスを提供している法人・団体・個人事業主が対象
・参画事業者・ポイント管理システムへの登録が必要
公式URL https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/sogoseisaku/kikaku/kigyouban/jigyousyoukai_coupon.html

【参照】
千葉市「学習塾や習い事に通うためのクーポンを助成します!
千葉市「千葉市学校外教育バウチャー(こども未来応援クーポン)事業参画事業者募集要項

千葉市では「こども未来応援クーポン(学校外教育バウチャー事業)」を実施しています。オンラインの「ポイント利用管理システム」を使用して、習い事費用の助成を行います。

◎神奈川県|自治体ごとに助成金制度あり

神奈川県では、各自治体で学習支援などを目的とした制度を実施している場合もあります。

▶相模原市スタディクーポン事業
市内に居住する中学校3年生の生徒を養育し、就学奨励金の交付決定を受けている保護者が対象です。参画事業者として登録された学習塾、通信教育、家庭教師(個人契約を除く)で、生徒1人あたり年額12万円を上限にクーポンを交付しています。

▶綾瀬市綾瀬市スタディクーポン事業
就学援助を受けている、または生活保護受給世帯の中学3年生が対象です。登録している学習塾、家庭教師、通信教育等で利用できる、1人あたり最大8万円のクーポンを交付しています。

▶鎌倉市鎌倉市放課後エンパワーメント・プロジェクト
市内に居住している小学4年生~中学3年生で、就学援助費や生活保護の受給世帯が対象です。習い事や学習塾などで使用できる電子ポイントを、1人あたり8万円~10万円分交付しています。

◎名古屋市|多様な集団活動事業の利用支援事業

名古屋市では、習い事教室や学習塾利用のための直接的な助成制度は確認されていません。

一方で、就学前の幼児を対象とした「多様な集団活動事業の利用支援事業」の制度が実施されています。これは、幼児教育・保育の無償化給付を受けていない満3歳以上の幼児を対象に、認可外保育施設などの集団活動事業を利用する際、利用料の一部を保護者へ給付する制度です。

対象となるには、名古屋市が定める基準への適合が必要です。地域の子育て支援へより積極的に関わりたい教室は、基準適合審査の申請を検討してみると良いでしょう。

習い事教室で助成金を活用する際の注意点3つ

習い事教室で助成金を活用する際の注意点3つ

助成金・補助金は、教室運営の負担軽減に役立つ制度ですが、申請すれば必ず受給できるわけではありません。制度ごとに条件や対象経費が異なるため、事前準備が重要です。

ここでは、習い事教室が助成金・補助金を活用する際に注意したいポイントを3つ紹介します。

1.助成金ごとに申請条件や対象経費が異なる

助成金は、制度ごとに対象者や対象経費が細かく決められています。特に注意したいのが「契約や購入のタイミング」です。交付決定前に契約・購入したものが対象外になるケースがあるため、制度の対象者、対象経費、申請スケジュールなどは、必ず事前に確認しましょう。

また、助成金は後払いが基本です。最初に自分で支払いをしたあとに、実績報告と審査を経て補助金が振り込まれる流れのため、補助金が入る前提で資金繰りを組むと、運営が苦しくなる場合もあります。余裕を持った資金計画を立てたうえで活用しましょう。

不明点は、事前に商工会・商工会議所や制度窓口へ相談すると安心です。

2.募集期間や予算上限によって利用できない場合がある

助成金には公募期間が設定されているケースがあります。その場合は、期間外は申請できないため注意しましょう。

また、多くの制度には予算上限が設定されており、応募数が多い場合は審査のうえで不採択になるケースもあります。早めの情報収集や、必要書類の整理、事業計画・資金計画を具体的に立てるなどの対策をしておきましょう。

3.申請後の実績報告や書類管理も必要になる

助成金・補助金は、採択された後にも手続きがあります。「補助金を使って、実際にどのような取り組みを行ったか」を報告する「実績報告」の手続きが必要なケースもあります。

▶実績報告で提出を求められることがある書類の例
・領収書
・請求書
・契約書
・写真
・帳簿
・報告書

書類に不備があると、補助金が減額されたり、支給対象外になったりする場合もあるため、申請後も書類の保管や記録の管理をしっかりしておきましょう。

まとめ|助成金とICT活用で習い事教室の運営を安定化しよう

助成金・補助金を活用すると、広告費や設備投資、人材育成などの負担を抑えながら、教室運営を改善しやすくなります。また、自治体の習い事助成制度へ対応することで、保護者への認知拡大や集客につながる可能性もあります。

一方で、生徒数が増えると、請求管理や保護者連絡などの事務負担も増えやすくなるため、助成金活用とあわせて、ICTによる業務効率化を進めることも重要です。

VISH株式会社で提供している、習い事教室向けICTシステム「スコラプラス」では、レッスン予約や振替の管理など、教室運営に関する業務をまとめて管理できます。

助成金とICTを上手に活用しながら、長く選ばれる教室づくりを進めていきましょう。

スコラプラスでは、無料オンライン相談・デモ紹介を実施しております。専門スキルを持ったスタッフが対応いたしますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

この記事の執筆者

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ライター:加野彩乃

保育士・放課後児童支援員。保育園・学童クラブの現場や、習い事教室事務の経験を経て、現在はWebライターとして活動中。これまでの経験や2児の母としての視点を織り交ぜながら、分かりやすい記事を執筆することを心がけています。

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