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実例から学ぶ!保護者連絡アプリの個人情報漏洩リスクと今すぐ見直すべき対策

実例から学ぶ!保護者連絡アプリの個人情報漏洩リスクと今すぐ見直すべき対策

目次

近年、保護者との連絡手段として導入が進んでいる「保護者連絡アプリ」。欠席連絡やお知らせ配信、アンケートなどを効率的に行える便利なツールとして、多くの学校で活用されています。
しかし、その一方で「保護者連絡アプリ」における情報管理の甘さから、個人情報の漏洩につながるリスクがあることも見逃せません。
この記事では、実際に起きた情報漏洩事例をもとに、保護者連絡アプリを導入・運用する際に注意すべきセキュリティの観点や見直すべきポイントについて解説します。

保護者連絡アプリの運用で想定される個人情報漏洩のリスク

保護者連絡アプリの運用で想定される個人情報漏洩のリスク

保護者連絡アプリの導入やICTの活用に伴い、情報漏洩に関する複数の事例が報告されています。ここでは、それらを参考に、実際に起こり得るリスクを3つご紹介します。

ケース①:宛先設定ミスによる個人情報の誤送信

教職員が、特定の保護者に送るはずだったメッセージを、アプリ登録者全員に一斉送信してしまった例です。メッセージには生徒の氏名、欠席状況、家庭事情に関する情報などが含まれており、送信後に削除しても、一部の登録者がスクリーンショット等で保存していた可能性も否定できません。操作ミスやBcc設定の確認漏れ、一斉送信機能の誤用などが原因となり、情報の広範囲な流出と二次拡散リスク、さらには学校への信頼失墜に繋がります。

ケース②:機微な情報を含むファイルの誤添付・誤共有

生徒の試験結果や家庭環境など、センシティブな情報を含むファイルを保護者宛のメールに誤って添付してしまった、あるいは保護者や生徒がアクセスできるクラウドストレージに誤ってアップロードしていた事例もあります。クラウドストレージ上の誤共有は気づくのに時間がかかることも多く、次々に情報を追加してしまった結果、被害が拡大する危険性も高まります。添付や共有設定の確認不足、情報管理に対する意識の甘さが主な要因であり、保護者からの不安や批判を招く結果となります。

ケース③:卒業・転校した家庭への誤送信

保護者連絡アプリの利用者管理が不十分であり、すでに卒業・転校した家庭に誤って現在の生徒に関する連絡を送ってしまうケースも想定できます。連絡内容に個人情報が含まれている場合は、本来知り得ない第三者に情報が漏れるリスクが生じます。

なぜこのような情報漏洩が起きるのか?

なぜこのような情報漏洩が起きるのか?

上記のケースに共通して見られるのは、「確認不足」「システム的な対策の不備」「情報リテラシーの課題」です。具体的な要因を3つに整理します。

1. 宛先・添付ファイル確認の甘さ

誤送信やファイル誤共有は、多忙な現場での“うっかりミス”として片付けられがちですが、結果的に個人情報が漏れる深刻な事故につながります。送信前の確認プロセスが仕組みとして存在しない、もしくは形骸化していることが背景にあります。

2. センシティブ情報への認識の薄さ

学力や健康状態、家庭事情といった機微な情報を扱う際、一般的な文書と同じ扱いをしてしまうケースが多く見られます。情報の“重み”に対する教職員側の認識が不十分なまま、日常業務が進められている実態があります。

3. システム・運用体制の未整備

メールアドレスの手入力を許していたり、アクセス制限や共有範囲の設定があいまいなクラウドストレージの使用など、人に依存した運用が多く見受けられます。確認を個人任せにせず、仕組みやシステムでミスを防ぐ体制が必要です。

保護者連絡アプリの運用方法・体制を見つめなおす

保護者連絡アプリの運用方法・体制を見つめなおす

保護者連絡アプリの導入によって業務効率は向上する一方、使い方を誤ると情報漏洩リスクも高まります。ちょっとした確認不足や運用ルールの曖昧さが重大な事故につながる可能性があります。
そのため、「現在の保護者連絡アプリは対策が十分なのか」や「重大なインシデントを防止できる運用体制を整備できているか」を見つめなおし、情報漏洩のリスクを事前に防止する仕組みづくりが重要です。

1. 確認プロセスやワークフローの整備

送信前の最終確認や第三者レビューなど、「ミスを起こしにくい仕組み」をあらかじめ設けましょう。たとえば、「重要情報を含むメッセージはダブルチェックが必要」など、ワークフローの整備により、現場任せにしない安全な運用が可能になります。

2. 利用者管理とアクセス制限の徹底

情報漏洩のリスクを減らすためには、アプリのユーザー管理を定期的に見直すことが欠かせません。特に、卒業・転校者のアカウント削除や、主ユーザー・招待ユーザーといったアクセス権限の見直しを通じて、「誰が、どの情報にアクセスできるか」を明確にしておくことが重要です。

3. システム提供事業者によるセキュリティ対策の確認

加えて、アプリそのもののシステムセキュリティも確認しましょう。外部からの不正アクセスやデータ暗号化の有無など、ベンダーのセキュリティ体制やサポート内容をチェックすることで、技術的な観点からの対策を強化できます。

4. 教職員・保護者への定期的な研修と情報共有

いかに仕組みが整っていても、使い手の理解や意識が伴わなければ意味がありません。定期的な研修機会や、トラブル発生時の対応フローの周知を通じて、関係者全体のリテラシー向上を図りましょう。

まとめ:便利さとセキュリティはセットで考える

保護者連絡アプリは、学校と家庭のコミュニケーションをスムーズにする大変便利なツールです。しかし、便利さの裏には、常に情報管理のリスクが伴います。
特に、児童・生徒に関する個人情報は、家庭にとって非常にセンシティブな内容です。万が一にも外部に漏れるようなことがあれば、学校への信頼を大きく損なうことになりかねません。

今一度、現在使用している保護者連絡アプリの運用状況を見直し、セキュリティや情報管理の体制を整えることで、教職員・保護者双方にとってより安心・安全なICT環境を築いていきましょう。

Chimeleeの個人情報漏洩対策

ここまでご紹介したように、保護者連絡アプリの運用にはさまざまなリスクが潜んでいます。しかし、適切な仕組みと運用体制があれば、そうしたリスクは大きく軽減することが可能です。Chimeleeでは、以下のような情報漏洩対策をシステムに組み込み、学校現場の安心・安全な運用をサポートしています。

  • 外部からの不正アクセスに備えたセキュリティ対策
  • アクセス権限の細やかな設定と、ユーザー管理の適切化
  • 送信先や添付ファイルの誤操作を防ぐ仕組み
  • 教職員の確認をサポートする通知・アラート機能 
  • 転校・卒業後の自動アカウント管理 など

こうしたセキュリティ対策の一部を以下の記事で詳しくご紹介しています。
▼情報漏洩や誤送信を防ぐ!Chimeleeの情報セキュリティ対策
https://www.buscatch.com/chimelee/blog/column/2025-06-18-2/

安心して使える保護者連絡アプリをお探しの方は、ぜひChimeleeのセキュリティ対策もご確認ください。

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