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毎朝の欠席連絡、保護者への連絡手段確保という課題解決に加え、部活動での活用、生活指導での予兆の発見など、「れんらくアプリ」は学校生活を支える重要なツールです。

福島県立あさか開成高等学校
教頭 荒 義紀様

福島県郡山市
福島県立あさか開成高等学校

福島県立あさか開成高等学校では、教員の働き方改革やペーパーレス化などの課題を解決するために2022年4月から「れんらくアプリ」を導入して活用しています。
導入の経緯や活用方法とその効果について、福島県立あさか開成高等学校 教頭 荒 義紀様に詳しくお話を伺いました。

目次

専門学科「国際科学科」の全日制・単位制高校

あさか開成高等学校について教えてください。

あさか開成高校は、1996年(平成8年)4月に創立された、福島県内唯一かつ全国的に見ても特色ある専門学科「国際科学科」の全日制・単位制高校です。「Global Spirits Creative Spirits Human Spirits」の校訓のもと、全校で約500名の生徒が学んでいます。国際科学科ならではの多様な人々との出会いや幅広い経験を通した学びにより、国際的な視野に立って物事を考え、主体的に行 動することのできる、自らの未来と世界の未来を創る力を持った人材の育成をめざしています。語学に関しても、英語はもちろんのこと、中国語とハングル、スペイン語を選択することができます。

こうした高校だけに留学生の受け入れも積極的に行っていますし、生徒の留学なども応援しています。進学先として海外の大学を選択する生徒もいます。また入学者選抜でも、外国人生徒等に係る特別枠選抜を実施しており、外国籍生徒や帰国子女への門戸が開かれています。そのため、留学生ではなく通常の在籍生徒として、外国籍の生徒が一緒に学んでいることなども、本校の特徴の一つと言えます。

修学旅行も通常は海外に出かけていました。修学旅行以外にも、オーストラリアや韓国での研修旅行も実施しており、海外での活動や交流を教育活動の一つの柱にしています。しかし、新型コロナウイルスの影響でそうした活動が難しくなったとき、国内で様々な活動をしている団体やNPOと連携をして、自分たちのホームグラウンドについてしっかり学び、それを国際社会に発信する力を付けていこうという考えにたどり着きました。私たちはこれをグローカルと呼んでいます。本校は、コロナ禍の落ち着き具合を見ながら、海外での活動・交流を再開していく予定ですが、現在のグローカルな活動は、そうした活動をコロナ禍以前よりも良いものにしてくれると確信しています。

また、本校の特徴として授業など学校内の活動の他に、学校外での活動が盛んなことが挙げられます。例えばボランティア。一般的に高校では、ポスターを貼っても、申し込みどころか反応すらないことが多いのですが、本校ではすぐに「これに参加できますか」と手が挙がります。このように非常に活発な生徒が大勢いる高校です。

福島県立あさか開成高等学校

福島県立あさか開成高等学校

困っていることを解決できるシステムは必要なもの

あさか開成高校では2022年4月から「れんらくアプリ」を導入し、運用を開始されました。「れんらくアプリ」をお知りになったきっかけを教えてください。

本校の教員からこういうものがあると持ち込まれたのが「れんらくアプリ」を知ったきっかけです。その教員の奥様も他校で教員をされていて、勤務校で導入の検討を進めており、資料を持ち帰った際に見せてもらったそうです。これは本校でも使えるのではないか、と思った教員が私に持ちこんだのです。

内容を拝見すると、本校が困っているところを解消できるもので、このようなシステムがあれば欲しいと考えていたものでした。早速、私はVISH株式会社に問い合わせをしました。

教頭 荒 義紀様

教頭 荒 義紀様

当時はどのようなことでお困りだったのですか。

当時、困っていたのは大きく下記の2つです。

1. 朝の欠席連絡の電話対応

一番は朝の欠席連絡の対応です。時間になると電話が鳴りっぱなしになります。鳴りっぱなしということは、電話をかけてくる保護者にとっては電話がかかりにくいということです。すると、次第にかかりやすいように早めに電話をしてきます。その傾向がどんどんと強まってきました。「れんらくアプリ」を入れる直前は、7時20分ぐらいから鳴り始めました。教員はもとより事務職員の出勤時刻前です。ただ、私たちも保護者から「先日朝、欠席の電話連絡をしたら通じませんでした」といわれると、申し訳ないという思いもあり、徐々に早く出勤するようになります。本校の教員の勤務時間は8時15分からですから、中には1時間近く早出をする方 もいました。これは時間外勤務の条件を満たしませんので、実質ボランティアです。教頭という立場からいえば、1時間近く早く出勤するなんて、本来あってはならないことです。
本校の場合、職員室が3つに分れているという事情もあり、欠席連絡を他の職員室に伝えに行 く、あるいは聞きに来るという手間もかかっていました。

2. 保護者全員への連絡手段が確保できない

以前は保護者に連絡を取るためのメールシステムを運用していました。ただ、このメールシステムは保護者が自分のメールアドレスを登録することで、お知らせなどの配信を受けるものでした。よく言えばプライバシーへの配慮があるとも言えますが、学校としては登録している総数は分かりますが、保護者の誰が登録しているのかは分からないシステムであったため、定期的に登録の呼びかけは行ってきたものの、全体としては7割程度の保護者の登録にとどまっている状況でした。
すると、何が困るかといえば保護者に絶対に知っておいて欲しいことをどうやって伝えるかです。まずメール配信を行い、ホームページにも掲載して、その上でプリントも配りました。これまた一般的に、高校生になればプリントを保護者にきちんと渡してくれる率はかなり下がります。

それでも本校としてはきちんとお伝えしたいので、二度手間、三度手間と分かっていても、メール配信、ホームページへの掲載、プリント配布を行っていました。
この2点が大きな課題だったのです。

「れんらくアプリ」導入の流れを教えてください。

問い合わせをした後、2022年1月にオンラインでデモをしていただき、直近の運営委員会及び職員会議で検討した上で、PTA役員会の承諾を得て導入を決めました。やはり、今困っていることを解決できるシステムですので、必要なものだと判断したのです。

その後、VISH株式会社と導入の打ち合わせを行い、教員や事務員などの協力を得ながら導入準備を進めました。そして2月末には「れんらくアプリ」の登録用紙を保護者に配布して、3月は「れんらくアプリ」と従来の電話での欠席連絡を並走させる準備期間としました。
そして2022年4月の新学期に合わせて本格運用を開始しました。
なお、この費用はPTA会費から捻出していただいています。そのため、役員会の承諾をいただいたのですが、導入後、保護者の皆さんからも歓迎の声が届いていると聞いています。

部活動、生徒指導にも力を発揮する「れんらくアプリ」

現在はどのように「れんらくアプリ」を活用していますか。

現在活用している主な機能は、欠席・遅刻連絡とお知らせ配信です。学校行事に関連してアンケートを使用することもあります。具体的な活用状況については、実際に使っている教員に話をしてもらいましょう。

1. 教員として、保護者として、両方の立場で「れんらくアプリ」の導入は助かりました(浅野先生)

私が妻から得た「れんらくアプリ」の情報を教頭先生に伝えて、導入してもらうことができました。私自身、保護者でもありました。子どもが本校に通っていましたので、欠席する朝に保護者として学校に電話をするのはとても苦痛でした。また、朝の忙しい時間に保護者から欠席の電話連絡を受けるのも大変でした。特にコロナ禍以降は、学校としては熱が出ているのか、何度なのか、他の症状はどうかと根掘り葉掘り聞かなければなりません。コロナ感染による欠席は1日ではなく、長いと2週間くらい続きます。欠席連絡は毎日ですから、日が経つにつれて保護者の負担が大きくなっていることが声で分かります。こうしたことも、今では「れんらくアプリ」で届け出ることができますので、保護者の負担は軽減されていると思います。このように保護者としても教員としても「れんらくアプリ」の導入はとても助かっています。
実際に「れんらくアプリ」の導入後は、朝の欠席連絡の電話はほとんどなくなりましたので、打ち合わせや授業の準備にきちんと時間を使えるようになりました。

浅野先生

浅野先生

2. 部活動の連絡にも活用しています(大井先生 1年生担任)

いまは朝8時頃に出勤すると、まず「れんらくアプリ」のWEB管理画面を開いて自分のクラスの欠席状況を確認します。8時15分が始業時間で職員会議が開かれます。保護者にはその時間までに欠席連絡を入れてもらうようにお願いしています。もちろんその時間までに連絡を入れられないこともありますので、朝のショートホームルームでは、実際の本校状況と「れんらくアプリ」の出席簿を照らし合せて、確認をします。保護者の届けが遅れることもありますので、そこで実際との検証をして、最終的には紙ベースの出席簿に記載します。
例えば、事故などで連絡なしで遅れている場合は、こちらから保護者に電話をします。もしつながらなければ、生徒本人 に電話をします。それでもつながらない場合は、「れんらくアプリ」から「とにかく連絡をください」と保護者と生徒にメールを入れます。そうすれば、保護者か生徒から電話や「れんらくアプリ」に連絡が入ることがほとんどです。
また、中には精神的な不安定さで登校できない生徒もいます。その際には、こちらから保護者に電話連絡をして状況を確認しています。中には「れんらくアプリ」で「直接話したいので、何時まで仕事だからその後に連絡をください」と伝えてくれる保護者もいます。するとこちらも保護者の手が空いているのか分からずに電話連絡をするのではなく、確実に連絡を取ることができます。導入前は保護者からかかってくることが圧倒的に多かった電話ですが、いまではほとんどなくなり、こちらから電話することが増えましたね。

また、私は部活動の顧問をしていますが、部活動のグループを作り、そのグループで保護者、生徒に連絡をしています。保護者からは試合を観たいという声があります。でも高校生になると、試合に来て欲しくないからか、試合のお知らせのプリントはほとんど保護者に届かなかったようです。いまでは「れんらくアプリ」のメール配信で送っていますので、保護者の手元にも確実に部活動の様子を伝えることができています。

大井先生

大井先生

3. 生徒指導の立場から、「れんらくアプリ」で予兆を読み取ることができます(安藤先生 生徒指導部主任)

私は担任を持たずに、生徒指導を行っています。その立場で役立っていることが2つあります。

◎生徒指導上の注意喚起を保護者にきちんと伝えられる。
例えば、自転車の乗り方で地域の方から苦情があったり、夏休みや春休みの注意事項などを伝えたいと考えても、以前はプリントくらいしか伝える術がありませんでした。もちろん自分に都合が悪い内容のプリントは保護者の手には渡らないことが多いです。それが「れんらくアプリ」のメール配信できちんと伝えられるようになったことは、大きなメリットです。また、働き方改革も叫ばれていますので、500名に配るプリントの用意から配布の手配といった時間はなくなりましたし、ペーパーレスにも役立っていると思います。

◎不登校気味、いじめの察知などの最初の予兆を読み取ることができる。
欠席連絡は全教員が共有しています。生徒指導としては、不登校気味やいじめなどの予兆を読み取りたいと考えています。例えば、あまり休まない生徒が続けて欠席している場合、担任に「あまり休まない生徒ですけど」と確認をしたり、保護者への確認を促すこともできます。また、欠席の理由には体調もありますが、こういうことを言われたので休むとか、生徒同士の仲についての記述もあります。すると単に欠席ではなく、その背景がある。そういった機微や予兆を読み取ることもできると感じています。
担任は自分のクラスの把握ですが、生徒指導は全校生徒の把握が必要になります。実際のところ「れんらくアプリ」導入 前、欠席状況は担任しか把握しておらず、全校の欠席状況などをオンタイムで把握することはできませんでした。また、できても大きくタイムラグがありました。「れんらくアプリ」導入で、欠席の見え方が大きく変わり、予兆が読み取れることで、より生徒に対する適切な指導を行っていければと考えています。

安藤先生 生徒指導部主任

安藤先生 生徒指導部主任

4. 欠席連絡の現場の負担が大きく軽減されました(小貫先生 2年生担任)

2022年4月から「れんらくアプリ」が導入され、欠席の電話連絡を受けるストレスは、劇的に負担軽減されました。そして、欠席状況などが一目でわかることも大きな利点だと思います。保護者にとっても、時間を見計らって電話をかけるのは、仕事や通勤、家事などがある中で大きな負担だったと思いますので、それが少しでも軽減されていれば、導入した価値はあると思います。

欠席理由もきちんと書いてくれる保護者が多いので、単に欠席ではなく、どういった理由で欠席かが分かることも、クラス運営上は大きなメリットになっています。翌日登校した際に、欠席理由を踏まえた上での問いかけもできますので、生徒に対する的確なフォローにもつながっていると思います。保護者に対しても、欠席理由によっては電話連絡を取ることがあります。それもある程度必要と考えられる保護者に絞り込んで連絡できることはメリットと感じています。

小貫先生

小貫先生

プライベートな情報を交換せずに個別に連絡が取れる

「れんらくアプリ」の運用で工夫されている点、メリットとお感じの点を教えてください。

1. 欠席連絡の時間制限を外して運用しています

導入直後は、朝の職員会議が始まる8時15分で欠席連絡を締め切っていました。その時間までに欠席を登録できなかった場合は、電話連絡となっていました。それを、ある時から解除して8時15分以降も「れんらくアプリ」で連絡を取れるようにしました。もちろん、締め切りを決めないと最新の状況が分かりにくくなると懸念する教員もいました。
実際のところ、8時15分以降も欠席連絡を使えることにして、その後の時間でも欠席や遅刻の連絡を入れることができるメリットが出てきました。例えば、通学途中で交通集中や事故などによる渋滞などがあった場合、生徒本人が遅刻連絡を入れることができます。すると、単に登校していないのではなく、交通集中や事故による遅れであることが明確に分かります。また、保護者は欠席連絡以外の連絡手段としても使っています。例えば、登校したけれども体調がよくない、明日はこういう予定がある、といった連絡をいただいていますし、その対応も可能になります。もちろん、保護者には8時15分までに届けを出してもらうという基本は変えていません。

2. プライベートな情報を交換せずに個別に連絡が取れます

以前は、生徒や保護者と個別の連絡手段がなかったので、プライベートの電話番号等を教えるなどしていました。生徒や保護者と個別にやり取りをすることは、トラブルにつながる危険もあります。保護者や生徒との距離が近いように思われることでなにか疑念を抱かれないか、と不安を抱く教員もいます。
「れんらくアプリ」は個別にやり取りできますが、プライベートな情報を教え合う必要は一切ありません。その上やりとりの記録が残りますので、プライベートなやり取りではなく、オープンなやり取りになります。あやしいやり取りではないかと疑念を抱かれる心配もなく、個別にやり取りができることは大きなメリットです。

3.「れんらくアプリ」のアクセス権限は、全教員を同一の権限としました

担任は自分のクラスはもちろん、学年や全校の状況を把握することができます。担任を持たない教員も、自分が担当している教科のクラスの状況はもちろん全校の状況の把握もできます。全教員が同じ権限を持って「れんらくアプリ」を活用できることで、自分のクラスの生徒、自 分の担当教科の生徒だけでなく、全生徒にも目を配って欲しいと考えました。

教頭 荒 義紀様(左)と小貫先生(中央)に機能を説明する弊社・花木(右)

教頭 荒 義紀様(左)と小貫先生(中央)に機能を説明する弊社・花木(右)

不安や不便に感じることが既にクリアになっている

「れんらくアプリ」を評価していただけますか。

新しいシステムを導入する際、潜在的な抵抗感を拭い去ることはできません。でも「れんらくアプリ」でできることを説明していただき、理解が深まって行くにつれて、私の中の抵抗感はどんどん小さくなっていきました。導入を検討する際には、私が本校の職員に説明したのですが、メリットが大きい上に、疑問や不安にしっかり対応してあることが、職員の抵抗感を払拭していったように思います。

登録後のグループ分けによって、細かく連絡が取れることも大きなメリットの1つです。また、こちらが心配するようなことは、すべてクリアになっていました。それは先に活用してこられた学校の要望に対して、VISH株式会社が対応してきた結果なのかもしれません。不安や不便に感じるであろうことが既にクリアになっている点は高く評価できます。

学校について詳しく知っていなければ思いつかないような機能や、きちんとリスクに対応している点など、本校では「VISH株式会社には元教員のスタッフが絶対にいるはずだ!」という意見が出るほど、かゆい所に手が届くシステムだと思っています。

「れんらくアプリ」並びにVISH株式会社ヘのリクエストや期待がありましたら教えてください。

高校で活用できるシステムをご提供いただき、とても感謝しています。朝の電話連絡などがなくなったこともありますが、働き方改革、ペーパーレスといった課題に対しても効果が現れるシステムだけに、今後も積極的に活用していきたいと考えています。細かな点では、一部の日 本語入力や印刷で不具合があったり、検索結果が画面を更新するとクリアされてしまうのを何とかして欲しい、といった要望もあります。こちらについては、学校のパソコン設定によるものなのか、システムの修繕で解決できそうなのか、教えていただきたいと思います。
引き続き、あさか開成高校へのサポートもよろしくお願いします。

教頭 荒 義紀様(左)と弊社・花木(右)

教頭 荒 義紀様(左)と弊社・花木(右)

福島県立あさか開成高等学校様、本日はお忙しい中貴重なお話をありがとうございました。

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取材日時 2023年3月

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