こざくら幼稚園（京都府宇治市）

自分を大切にしながら
生きぬいていく力を育てたい

「こざくら幼稚園ってどんなとこ？」そう尋ねられたら、「子どもたちの時間が流れているところ」とこたえたい。子どもが自分になっていくための、時間と空間と仲間がここにあります。自らが心を動かして物事を知っていく直接的な経験が子どもを育みます。見たり、聞いたり、触れたりがたくさんできること、そして自分で考えて試したり、選んだり、「こうやってみよう！」と思ったことを実現していくことで、どの子も自分らしく伸びていくことができるのです。そして、そばには先生や友だちが一緒です。自分と思いの違う人がいたり、自分と同じことに興味をもっている人がいたり、いろいろな人との出会いと関わりが人を互いに育て合います。
幼稚園は、学校教育法に定められた学校ですが、教科書や時間割がなく、テストも 成績表もありません。それは、心情や意欲、態度などといった目に見えない力、測定 できない力を育てている時期だからです。幼稚園生活は、子どもの自由や子どもの個性を大切にしながら、「やってみたい！」 と思う気持ちを引き出して、偏りのないバランスのよい経験を、毎日用意することが 必要なのです。どんな遊びにも意味があります。子どもが体を使って覚えていくこと のすべてが体験値として、小学校以降の教科学習の基礎となっていきます。そして、幼稚園では集団生活ならではのエピソードがたくさん起こります。先生たち と子どもたちがシナリオのないドラマを泣いたり、笑ったり、一緒に生きることを 楽しんで過ごしていますよ！