いつも幼稚園・保育園・認定こども園向けICTシステム園支援システム+バスキャッチをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
今回は「配置基準見直しと1歳児加算のポイント」というテーマで、幼保業界における人員配置と財政支援の重要な動きについて解説していきます。
目次
はじめに
配置基準とは?
配置基準とは、子どもたちの安全と適切な保育のため、施設に最低限必要な保育士や幼稚園教諭の人数を定めた法令です。例えば、0歳児なら子ども3人に保育士1人、1歳児なら子ども6人に保育士1人というように、年齢別に基準があります。この基準は、保育の質を保つ上で非常に重要です。
なぜ今「配置基準」が見直されるのか?
現在の保育士配置基準は、昭和23年に制定された制度に基づいています。
しかし、共働き世帯の増加や保育の多様化によって、現場の負担は年々増加。これに対応するため、国は「こども未来戦略」に基づき、配置基準の見直しを進めています。その目的は、保育の質の向上、保育士の働きがい向上、そして少子化対策への貢献です。
3〜5歳児の配置基準が改善(2024年度)
2024年度以下、配置基準へ変更となりました。
※人材確保に困難を抱える保育の現場に、混乱が生じないよう、経過措置や職員配置善加算が設けられています。
年齢 | 旧基準 | 新基準(2024年度~) |
---|---|---|
3歳児 | 20人:1人 | 15人:1人 |
4・5歳児 | 30人:1人 | 25人:1人 |

「1歳児配置改善加算」が2025年度より新設
1歳児に対して、より手厚い職員配置を行う施設を対象に、新たな加算が設けられます。
加算の目的
・1歳児に手厚い保育を提供する体制の支援
・経験豊富な保育者の確保
・現場のICT化推進による業務効率化
対象となる要件(すべて満たす必要あり)
・職員配置が「5:1以上」(国基準6:1より手厚い)
・処遇改善等加算 I・II・III をすべて取得
・ICTを活用している(下記4機能のうち2つ以上導入)
1.登降園管理(必須)
2.計画・記録
3.保護者連絡
4.キャッシュレス決済
・職員の平均経験年数が10年以上
※「小規模C型」など、既に5:1基準を満たす事業所は対象外。

出典:子ども家庭庁 「子どものための教育・保育給付交付金の 令和7年度予算案の主な内容について」
ICT活用で業務効率アップ&加算取得も後押し
配置基準の見直しや1歳児配置改善加算の活用は、施設の運営に良い影響をもたらす一方で、職員のシフト管理、保護者への連絡、各種行政手続きといった事務作業が増える可能性もあります。
また、1歳児配置改善加算の対象条件として、ICTシステムが活用が必須となっています。
「園支援システム+バスキャッチ」では、これらの業務を効率化し、先生方が保育に集中できる時間を創出します。主な機能は以下の通りです。

これらの機能で、現場の事務負担を大幅に削減し、保育に集中できる環境づくりが可能です。
まとめ:今、園として備えるべきこと
「配置基準」の見直しと「1歳児配置改善加算」は、保育の質向上と人材確保に直結する重要な制度改革です。
この機会にぜひ、以下の点をご確認ください。
✅ チェックリスト
□ 1歳児の配置は「5:1以上」になっているか?
□ 処遇改善加算 I・II・III をすべて取得済みか?
□ ICT導入で要件を満たしているか?
□ 平均経験年数10年以上を確保できているか?
まとめ
保育の仕事は、こどもたちの成長を支える、かけがえのない仕事です。だからこそ、先生方が働きやすくなること、保護者とのやり取りがスムーズになることは、こどもたちにとってもプラスになります。
「教育DX推進ロードマップ」は、そのためのヒントをくれる指針です。 まずはこのコラムを園内で共有し、「やめるべき12のこと」の中から、一つだけ「これならできそう!」という項目を選んでみてはいかがでしょうか?
未来の保育現場を、こどもたちと先生方、そして保護者の皆さんがもっと笑顔になれる場所に変えていくために、今日からできる一歩を一緒に踏み出しましょう。

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