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幼稚園から認定こども園へ。卒園式はどう変わる?移行期に管理職が知っておくべき「3つの影響」

幼稚園から認定こども園へ。卒園式はどう変わる?移行期に管理職が知っておくべき「3つの影響」

「長年続けてきた幼稚園の伝統ある卒園式。認定こども園になっても、今まで通りで大丈夫だろうか?」

幼稚園から認定こども園(幼保連携型など)への移行を控えた、あるいは移行して間もない園長先生や主任の先生方から、このような不安の声をよく耳にします。教育と保育を一体的に行う「認定こども園」への移行は、単なる名称変更ではありません。特に年度末の集大成である「卒園式」においては、「1号認定(幼稚園機能)」と「2号認定(保育所機能)」の子どもたちが混在することによる、運用の変化が避けられません。

今回は、移行期に管理職が事前に把握し、対策を講じておくべき「卒園式への3つの影響」について、現場の視点から解説します。

目次

影響1:卒園式後も登園?「3月31日」までの運用ギャップ

幼稚園単独の場合、卒園式が終われば子どもたちは春休みに入り、登園しなくなるのが一般的でした。しかし、認定こども園へ移行すると、最も大きな違いとして「卒園式後も登園する子どもがいる」という現実が生まれます。

「お別れ」の余韻が残りにくい

2号認定(保育が必要な子ども)の認定期間は、小学校就学前の「3月31日」まで続きます。そのため、感動的な卒園式を終え、涙ながらにお別れをした翌日に、2号認定の子どもたちは通常通り「おはようございます!」と登園してきます。

・1号認定の子:卒園式で終了。翌日から春休み。
・2号認定の子:卒園式後も3月31日まで保育が必要。

このギャップは、子どもたちの気持ちの切り替えだけでなく、現場の先生方のシフト作成や、新年度準備のスケジュールにも大きく影響します。「卒園式=区切り」というこれまでの幼稚園の感覚で予定を組んでいると、現場が混乱する原因となります。

対策のヒント
卒園式後の保育を「希望保育」の枠組みで扱うか、通常のカリキュラムとして扱うか、自治体の規定や園の方針を早期に明確にしておく必要があります。また、1号認定の子どもが卒園式後に「預かり保育」を利用する場合の扱いについても、保護者への周知徹底が不可欠です。

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影響2:練習時間の確保が困難になる「生活リズム」の違い

厳粛で立派な卒園式を行うためには、証書授与や歌の練習が必要です。しかし、こども園になると、これまでのように「全員揃っての練習」が難しくなる傾向があります。

午睡(お昼寝)の有無と降園時間の差

幼稚園では決まった降園時間まで皆で練習時間を確保できましたが、こども園では降園時間の差が大きいことや、長時間保育で疲れている子もいます。

練習時間の制限:午後の時間は、疲労への配慮や、1号認定児の降園時間が絡むため、全員での練習時間が午前中の短い時間に限定されがちです。

集中力の維持:保育時間の長い子どもたちにとって、長時間の規律ある練習は負担が大きい場合があります。

対策のヒント
練習回数を減らしても質を落とさない工夫が必要です。例えば、全体練習の回数を絞り、クラスごとの部分練習を充実させる、あるいは式のプログラム自体を見直し、子どもたちの負担を減らしつつ感動的な構成にするなどの「式の再構築」が求められます。

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影響3:保護者の「温度感」と「参加しやすさ」の調整

3つ目の影響は、保護者層の多様化です。幼稚園に通わせる保護者と、就労している保護者とでは、行事に対するニーズや参加可能な時間帯が異なる場合があります。

日程設定の難しさ

・平日開催:幼稚園では一般的ですが、就労している保護者にとっては休暇申請が必要です。
・土曜開催:保護者は参加しやすいですが、職員の休日確保や代休の調整が必要になります。

また、服装や式の雰囲気についても、「伝統的で厳格な式」を望む層と、「アットホームで負担の少ない式」を望む層で意見が分かれることもあります。これらを統合し、一つの園としての文化を醸成していくのが管理職の腕の見せ所ですが、移行初期は摩擦が起きやすいポイントでもあります。

複雑化する業務を乗り越えるために

認定こども園への移行は、教育・保育の質を高める素晴らしいステップですが、一方で事務作業や調整業務は確実に複雑化します。

・1号・2号・3号ごとの名簿管理
・認定区分によって異なるお便りの出し分け
・預かり保育や延長保育の複雑な料金計算
・卒園式前後の変則的な登降園管理

特に卒園シーズンは、新年度準備と重なり、先生方の残業時間がピークに達しやすい時期です。この負担を精神論だけで乗り切るのは危険です。

事務負担を軽減するICTシステムの活用

このような移行期の混乱を防ぎ、先生方が子どもたちと向き合う時間(卒園前の大切な思い出作りの時間)を確保するために、ICTシステムの導入が非常に有効な選択肢となります。

例えば、「園支援システム+バスキャッチ」のようなサービスでは、以下のような機能で移行期の課題を解決します。

1,認定区分ごとのメール配信
「1号認定の保護者だけ」「2号認定の保護者だけ」といったグループ分け配信が簡単に行えるため、卒園式前後の持ち物やスケジュールの連絡ミスを防げます。

2,複雑な預かり保育の管理
卒園式後の「2号認定児の登園」や「1号認定児の預かり保育」の出席簿もデジタルで一元管理。延長保育料の計算も自動化できるため、事務作業時間を大幅に削減できます。

3,指導要録の作成支援

年度末の重たい業務である指導要録も、システム上で効率よく作成・管理が可能です。

システムに任せられる業務はデジタル化し、先生方は「子どもたちの門出を祝う」という本来の役割に集中できる環境を整えることが、スムーズな移行の鍵となります。

まとめ:変化を恐れず、新しい「園の文化」を作る

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認定こども園への移行に伴う卒園式の変化は、最初は戸惑うことが多いかもしれません。

・3月31日までの運用ギャップ(卒園後も登園)
・練習時間の確保と生活リズムの調整
・保護者ニーズの多様化への対応

管理職がこれら3つの影響をあらかじめ予測し、職員間で共有しておくだけで、直前の混乱は大きく軽減されます。

移行期は、これまでの伝統を見直し、より現代のニーズに合った「新しい園の文化」を作るチャンスでもあります。ICTツールなども上手に活用しながら、子どもたち、保護者、そして先生方全員が笑顔で迎えられる、新しい形の卒園式を作り上げていってください。

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